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爪ケアについて

2025年07月04日

梅雨明けしてジリジリと暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

みなさんは自分自身の健康についてどこをみて判断していますでしょうか。

爪の色調や厚み、形状の変化をチェックすることで健康の状態を把握することができます。

そこで今回は爪についてお話したいと思います。

数十年前の日本人は下駄や草履を履くのが一般的でしたが、戦後に靴の文化が浸透するにつれ、足のトラブルが増えてきたと言われています。

日本人は足をケアする意識が低く、また足の形にあった靴よりファッション重視で選ぶ傾向があるようです。

直立で歩く人間にとって、足の爪はバランスを保ち、スムーズな歩行をするために重要な役割を担っているのです。

 

~爪の成分~

爪の主成分は、ケラチンという繊維状のたんぱく質です。

ケラチンはアミノ酸が集まってできており、硫黄を含んだアミノ酸の量が多いと硬ケラチン、少ないと軟ケラチンです。爪や髪の毛は硬ケラチン、皮膚の角質は軟ケラチンです。

 

~爪の構造~

爪は薄い角質片が雲母状に積み重なり、トッププレートとアンダープレートは薄いケラチンが縦方向、ミドルプレートは厚いケラチンが横方向と3層構造からできています。

指の先端には骨がありませんが、爪が硬いだけではなく、柔軟性があることで、ボタンを留めたり、小銭を拾うなどの細かい作業ができ、またスムーズに歩くなどの動作ができるのです。

 

~爪のトラブル~

爪の異常は、遺伝や生まれつき等による「先天性」、怪我や病気等による「後天性」があります。

ファッション重視でサイズのあっていない物を選び履き続けることで、トラブルがおこりやすく、重症化しやすい傾向があります。また日本は温暖で湿度の高い気候でもあるため、細菌の増殖などによりトラブルがおこりやすくなるので、注意が必要です。

〇割れる・欠ける・・・血行不良や栄養不足、乾燥

〇縦筋がある・・・乾燥や老化、ストレス

〇横筋がある・・・栄養不足、睡眠不足

〇紫色っぽい・・・血行不良

〇反っている・・・鉄分不足(貧血)

 

~白癬菌とカンジダ菌~

白癬は真菌の一種で、感染すると爪が白や黄色に変色し、厚みを増しますが、自覚症状はありません。

カンジダも真菌の一種ですが、感染すると爪が黒色に変色していく傾向があります。

白癬菌とカンジダ菌は見分けることが難しいので、爪の一部を採取し培養する必要があります。

白癬菌と診断されたがなかなか治らない場合にはカンジダ菌を疑う必要があります。白癬菌とカンジダ菌は処方薬が違いますので、早めに病院を受診するようにしてください。

 

美しい爪を保つためには、栄養バランスの整った食事、心身の安定やストレス解消などによって、健康的な生活を心がけ、健康な成人で1日約0.1㎜爪は成長していきますので、定期的なネイルケアをすることが大切です。