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性教育に関する研修を受講しました

2025年06月23日 訪問看護ステーションほのか

今回は、私が以前受講した、「障害がある子の性と生(知的・ADSを中心に)」で学んだことを、お話させていただきます。

私がこの研修を受けようと思ったのは、性教育について深く考えたことがなかったことと、利用者様への対応がわからなかったからです。

まず、講義で学んだのは、子供に性教育をするタイミングに具体的な時期はなく、性に対して興味を持った時(子供が性に関する質問や疑問を抱いた時)が教えるタイミングだそうです。理解の有無に関係なく、段階的にでも性器も他の臓器と同じ、清潔に大切に扱う必要があることを伝え、子供からの質問に対し、ポエムやファンタジーな答えをしてはいけないと学びました。障害がある場合、それにより、一度学習したことの修正が難しい場合があるため、誤学習や未学習を防ぐために、正しい事を科学的に伝えることが大切だそうです。

この事を知らなければ、私はあやふやな答えや濁したような答えしかできなかっただろうなと思います。教える側が正しい知識を身に付け、タイミングを逃さないようにしたいと思いました。

また、子供が場違いな場所で身体の露出をしたり、性器いじりをしたり、年齢を重ねてもいつまでたっても抱きついたりしている場合は、怒ったり、びっくりしたり、不快に思いながらも受け入れたりしない方が良いと教えていただきました。まずはその行動は問題のある行動なのか、どうしてその行動に出るかを考えることが大切だそうです。性器は触ると気持ちの良い所で、否定する行為ではないこと、ただ、場所や時間、安全・安心にする必要があり、その行動は相手が嫌がる場合があるから同意が必要な事などを正しく伝えてあげることが大切だと学びました。納得ができない子供には、行動を習慣化させてあげることが良いそうです。

体の変化や成長が起こることに見通しを付け、こうなったらこうしようねと段階的に伝えておくこと、支援者側が性を肯定的にとらえて正しい知識と行動を教えることの大切さを学びました。性に限らず、今の生活が将来に繋がり、自分のことも周囲の人のことも大切にできるような関りができるよう努めたいと思います。また、今回の講義で学んだことを生かして、支援者側で悩まれている方の相談にも乗れるよう、寄り添ったサポートを心がけたいと思います。